りっちぃの音楽ざんまい---------------◆ りっちぃの音楽ノート ◆
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あっ、みつかっちゃった。これからもよろしくm(__)m

あの頃、私は若かった

  旅の恥はかきすて。ということわざがある。同じく、原稿の恥は書き捨て。という気持ちで、書いてみたいと思う。

  「新大阪駅の公衆電話がチケットとりやすいって」友人のそんな言葉につられて、朝も早よからチケット採りだけのために新大阪駅に行っていたことがある。

  まず友人と2人で初めに、めぼしい電話に陣取る。それも、9:40ごろから。リハーサルと称して、チケットセンターに電話をする。「トゥルルルル…カチャ。"はい、チケットぴあです。"」あの何度聞いたかわからない機械的な声が聞こえてくる。つぎに時計をあわす。時報を117でしっかり確認するのだ。1分1秒もくるわないように(今、考えたらアホみたいだね。)
そして何10枚もの10円玉!!を公衆電話の上に乗せておく。これで準備完了。

  大体5分前、3分前くらいから戦闘開始だ。
ダイヤルを人差し指でできるだけ速く押す。「プーッ、プーッ。現在この電話は大変込み合ってかかりにくくなっています。」受話器をおいて、10円玉を入れ、またダイヤルを指で叩く。その指の動きは鬼のように速い(といっておこう。)そのうちに腕の時計が発売開始時刻の10時を知らせてくれる。いよいよ気合が入ってくる。
1台目の電話を使い、電話を掛け続ける。なかなか電話はかからない。次第に焦ってくる。心臓はドキドキしている。祈るような気分になってくる。隣にある他の電話でかけてみる。やはり、かからない。ひどいときは2台の電話をかけ、受話器を両耳に当てたりしたことも。そんなの無駄な努力だったけど。

  受話器を上げる→お金を入れる→ダイヤルを押す→話し中、もしくはアナウンス→受話器置きを押す→受話器置きから指を離す。

  この一連の作業を延々繰り返すのだ。何分もやって、次第に機械的に指が動くようになってくる。と同時に不思議に集中力が高まってくる。そしてやっと「トゥルルルル…」と電話がかかる。速ければ、15分くらいでかかることもあったし、40分経ってもかからないこともあった。
でも、電話がかかったときの喜びは、例えようもない。(チケット取りの苦労を知ってる人ならわかってくれると思う)

  一度、こんなことがあった。受話器を置くたびに10円玉が出てくるので、取り出し口に 10円玉がどんどん溜まってしまって、指を入れてとることが出来なかった。しょうがないので、近くにいた駅員さんに「すみません、10円玉が詰まってしまって…」と取ってもらうようにお願いした。

  なんで、こんなに10円が溜まるねん?ときっと思っただろうな(笑)

  現在もチケット取りには苦労している。もう新大阪駅に行くことはないけどね。。。。



2003年9月23日


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