外盤のパッケージ今から14、5年(そんなに前?)前。輸入盤のCDは実にユニークなものだった。これを読んでる人でどんなのか知ってる人っているのかな?と思いつつ、本題に入る。日本盤CDと、輸入盤CDの違い。今でこそ、ついうっかり、輸入盤と日本盤を間違えることもありそうなくらい変わらないけど、輸入盤は、当時は一目みて分かるようになっていた。 特徴は、CD自体が紙の箱に入っていたことだ。今じゃ紙ジャケというのもあるけど、あれとは全然違う。場所をかなりとるものだった。ちょうどCDがもう1枚入る長方形の箱だった。 洋楽ロックを聴き始めた当初、国内版はレンタルで済まし、輸入盤を買いに行くというのが私のポリシー(?)になっていた。「本物の音」にこだわっていた私は輸入盤が大好きだった。今でも輸入盤は大好きだ。国内盤より、音がクリアだし、よりマスターの音に近いのは間違いない。 大阪心斎橋のTOWER RECORDSには開店当初よく行った。店内に入ると輸入盤CDがうやうやしくならべられており、「うわぁー、外国の匂いがするー。」って思ったものだった。それはCDがまだレコードだった時代に通じる「作品としてのCDの価値」を高めていたパッケージだったのだ。(実際かなり場所をとっていた) このパッケージ、ちょうどアルバムの縦倍のサイズなので、アートワークも凝っていた。単純にアルバムジャケットの引き伸ばしなどではなく、それ自体がもう1枚のアルバムジャケットだった。 WARRANT 「CHERRY PIE」(後ろのバンドショットが美麗)、DANGER DANGER(アートワークが素敵)の1ST、MR.BIG「Lean Into It」(アルバムの写真が迫力)のジャケットなどを部屋の壁に飾り、楽しんでいた。 が、そんなある日、突然「洋楽CD紙ケース廃止運動?」が起こり、あれほどたくさんあった紙ケースが一斉に廃止されてしまったのだ。正直、寂しかった。絵を見たりするのも好きな方なので、紙パッケージのアートワークは見ごたえ十分でレコード店に行ってそれを見るだけでも楽しかったのに。。。 そして今、2003年。「紙ジャケ」の登場でCDはますます場所をとらないものになってきている。 パッケージがどんな形になっても、その中の音楽は決して「使い捨て」にしないように敬意を持って接したいと思っている。
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