HTP に見た真のミュージシャンシップ2004年2月3日(火)。大阪心斎橋のクラブ・クアトロに私はいた。HTPのショウを見るためだ。Huges & Turner Project。ハード・ロックの世界では最高のヴォーカリストと言われるグレン・ヒューズとジョー・リン・ターナーのプロジェクトだ。 2人は旧知の間柄で、本当に仲が良い。楽器隊の日本人ミュージシャンも「TOKYOマフィア」と呼ばれ親しまれている。 和気あいあいとしたショウは見ていてとても清々しい気持ちのするものだった。 最近行った若手ミュージシャンのライヴでは、ライヴ中メンバー同士が目を合わせることもほとんどないし、人間同士の暖かい交流が希薄な印象を受けていた。 それに比して彼ら、HTPのライヴは、冗談を言い合い、頻繁にアイコンタクトをとったりというシーンが度々見られた。 だからといって、馴れ合いになったりはしていないし、演奏は真剣そのものだ。(時々は笑える場面もあったが。) その上、お互いに対する尊敬の念が感じられ、ポーズでは決してない深い信頼関係が見てとれた。 バンドは1人では成りたたないものだ。メンバー同士の仲が悪いバンドでも演奏は最高だったりもするが、バンドの状態が良いと特別な「何か」をプレゼントされて幸せな気持ちになれる。 私がHTPのライヴで見た「何か」は「最高のミュージシャンシップ」だったのかもしれない。
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