りっちぃの音楽ざんまい---------------◆ りっちぃの音楽ノート ◆
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あっ、みつかっちゃった。これからもよろしくm(__)m

昨今、ライヴ事情

 私がライヴに行き始めた1990年代初頭は、ホールライヴが主だった。大阪厚生年金(略して厚年)や、フェスティバルホールには、デヴューほやほやの新人や中堅が、大阪城ホールにはBON JOVIやAEROSMITHなどの大物バンドがやってきた。考えてみれば厚年でも3,000人収容の会場だ。多分東京の武道館も同じくらいではなかろうか。逆に言えばそれだけ多くの人がライヴに足を運んでいたのだ。正に世はバブル全盛期。外タレ(もはや、死語?)のコンサート(あえてこう言おう)に行くことはトレンディ(これも死語か…)だったのかも。。

 1990年はものすごいコンサート豊作年だった。だって、1年のうちでストーンズも、マドンナもやってきた年なんて他にはないと思う。私も性懲りもなく年12回もコンサートに行った。この記録は今でも敗れない…。(もう、敗るのは無理だけどね)その頃のコンサートはチケットを手に入れれば後は安心の「座席指定」だった。だから、ちょっとくらいライヴに遅れても大丈夫。まさか自分の席に他人が座ってることなんてないからね。もちろん、遅れるなんてほとんどなかったけど。

 '93年にバブルがあっけなく崩壊し、気が付けばホールコンサートはだんだんと少なくなっていた。それでも私が行くバンドは中堅?だったので、かろうじてホールでゆったりと?見ることが出来ていた。

 初めてクラブ・ライブを体験したのが、'94年、Demorition23. なるバンドを引っさげてマイケル・モンローがやってきたとき。凄かったー。なにが凄いって夏場だったのと過熱気味のマイケル人気で熱気がハンパじゃない!汗だくで脱水症状でみんなふらふら、まさにサバイバルの酸欠ライヴ! 1人、また1人と後ろの方に下がっていく。。その頃はまだまだ若かったので、ぶっ倒れそうになりながらもなんとか頑張れた。ライヴが終わって足元を見るとヒールの靴が転がっていたりして、すさまじかったー。

 でも、そんなのはめずらしく後はごく普通のホールコンサートをまだ楽しめていたいい時代だった。

 1995年。私はその頃ROYAL HUNTに入れ込んでいてHUNTの初ライヴは「大阪W'OHOL」。小さな会場だったけど、コンサートはバンドが新人だったからか?そんなに混乱することもなく、前の方でも押しつぶされることもなく和気藹々と楽しめた。

 状況が一転し始めたのは、ROYAL HUNT2度目の来日時、1997年。明らかに「観客の質」は落ちていた。前の方にいたので、苦しくてたまらんくらいかなり押しつぶされそうになり、演奏を楽しむどころの騒ぎじゃなかった。周りの観客がやたら「暴力的」なのだ。自分の身を守るのに必死でバンドの演奏も良く思い出せないくらいだ。今でもとても残念な出来事の一つだ。

 その後2002年までは、ライヴに行く回数も減り、「一般ピープル」に戻りつつあった私だったが…。

 2003年、春。生活もようやく落ち着き、FM COCOLOをよく聴くようになり、再び洋楽ロック熱が再燃。気が付けば、SUMMER SONIC2003のチケットを手に入れていた。

 ROYAL HUNTのライヴで懲りたので、極力前に行くことは避けていたのに、SUMMER SONIC2003でのMANDO DIAO のライヴでは、ヒートアップした観客連中の「モッシュの嵐」に巻き込まれ、自分の身を守るため、半ばやけくそで波に乗ってみた。(でも、不思議な高揚感があったと白状してしまおう)

 その後のライヴも、心斎橋クラブクアトロや、Zepp OSAKAなど、ライヴハウスばかり。ライブハウスに不満があるわけじゃないが、なにか不公平感を感じてしまうのだ。

 例えば、いくらよい番号の整理券を手に入れても、開場前に行かなくては何の値打ちもなくなってしまう。他にもいろいろある。席が決まっていないので、やたら背の高い奴が自分の真ん前にきて見えないとか。1人で行くことが多いので一旦「場所決め」をするとトイレにも行けない。知らない人に「ここ取っておいてください」なんて言えない。。。ライブ中になると白熱した観客にぶち当たられてしまうとか。(実は私もしてしまうこともある(苦笑))

 気が付けば、「ロックライヴに席はいらない」というご時世になってしまったのだ。これは裏を返せば、ホールを満杯に出来るほど客が集まらないのか、レコードが売れないのか、プロモーターに力がないのか、それともバンドの方針なのか。(これは考えにくいなー)

 ライヴハウスにももちろんいいところはある。それはホールライヴより、ミュージシャンが近い!ということだ。少なくとも「豆サイズ!」よりは大きく見える(笑)それにアングラ風の雰囲気もなかなかに捨てがたいものもある。

 まぁ、安全に楽しく観れたらそれが一番なんですけどね。


2004年3月29日


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