怒涛のソナタ SONATA ARCTICA LIVE IN OSAKA |
怒涛のソナタ SONATA ARCTICA LIVE IN OSAKASONATA ARCTICA @ なんばHatch 2005/02/11 Sat午後4時30分、なんばHatchはSONATA ARCTICA を観るために場所を確保したファンでびっしりつまっていた。 その中に珍しく親子連れがいた。ポケモンの本とか見ている子供はどう見ても小学生、ヘタしたら幼稚園児ぐらい。 親子でロックライブもそのうち普通の光景になっていくのだろうなぁ、と思う。 開演まではまだまだ時間があるので、ステージをじっくり見てみる。ステージ奥には彼らのライブには欠かせない絵画風バックドロップ。今回の絵柄は、白髪の賢者風の老人が嵐?の中、肩に烏を乗せ船のマストに背を向け雄々しく立っている姿だ。遠くの方には灯台も見える。 前方にも2つスクリーンがあり、ステージ左側は針葉樹の森の向こうに山が見えるイラスト。右側はSONATA ARCTICA の"A"のロゴが海底に沈んでいるイラスト。そんな仕掛けを見ていると自然にワクワクしてくる。開演まであと20分。。 開演までの曲はプロモーターの意向か、NIGHTWISH の曲ばかり。同じレコード会社だったんだし、違和感はない。こんなの聴いてるとNIGHTWISH まで観に行きたくなってきた。。 午後5時5分。壮大なイントロダクションが鳴り響き、ショウの幕開けだ。バックドロップの灯台にライトが点き、サーチライトのようにライトが回り、会場中を駆け巡る。メンバーは未だ誰もステージに現れない。。 この劇的なオープニングに圧倒され、じわじわと興奮が高まってくる。 壮大なイントロダクションが終わると、ステージが照らされ、メンバーの姿が浮かび上がった!! 勢いよく始まった演奏は、ニューアルバム1曲目"Misplaced"だ。「オーオーオーオーオー!!」のコーラス部分では物凄い盛り上がりを見せる。こぶしを突き上げ会場中が熱唱。まるでサッカー「SONATA ARCTICAチーム」のサポーターにでもなった気分だ。 サポーターの声援に応えて力いっぱいプレーするJリーガーのように、オーディエンスのエネルギーを全身で受け、渾身のパフォーマンスで返してくるバンド。 会場中を包む気持ち良過ぎるくらいの一体感。ライブで演奏される彼らの曲はすさまじいまでの爆発力を備えている。 あぁ、これが彼らが創る音楽の力なのか、と実感。最も当日は熱唱するのに必死でそんなこと何も考えてなかったけれど。ヴォーカルのトニー・カッコは、曲が終わると「Thank You Osaka!!」と叫んでくれた。 いきなり物凄い熱気に包まれた会場は間違いなく1〜2度は温度が上昇したと思う。その熱気を持続したまま、"Blinded No More"の演奏が立て続けに始まる。途中ベースのマルコ・パシコスキが左側にも来てくれた。今回私はヤニ・リマタイネン側(ステージ向かって左)に場所を確保。ギターを弾くヤニをしっかり捉えるためだ。(いや、単にヤニをそばで見たかっただけ。) SONATA ARCTICAのとても2日連続とは思えない充実した演奏ぶりには驚嘆させられた。トニーのヴォーカルにも疲れを感じないし、ドラムスのトミー・ポルティモは以前よりずっと上手くなっていると思った。 2曲目が終わりトニーは、「アリガトウゴザイマス。」と言ってくれる。この頃のミュージシャンはホントに日本語が上手だ。※誰かさんにも見習って欲しいと思う(笑) ※Bで始まるバンドのヴォーカル。わかった? 1、2曲目はニューアルバムからの曲だったが、3曲目でシフトチェンジ。ヒートアップした観客をなだめるように静かに始まったナンバーは"Full Moon"だ。曲中やっぱり「オイオイ」コールが出て、観客はジャンプしまくるのだった。それにしてもトニーはよく声が続くなぁと関心する。 サビの「Runaway〜♪ Ranaway〜♪」は皆で大合唱になる。ヤニのソロパートもCDよりは少し粗いながらも決めまくっている。ソロ後のキーボードとのユニゾンパートは2人の息もぴったりだ。 次は、キーボードの美しい曲"White Pearl, Black Oceans"に続いて3rdからの"Victoria's Secret"。曲中、トニーはマイクスタンドを持ち上げたりもしていた。 ちょっと疲れてきた私。ステージ上のバンドは元気で、ヤニなんかヘドバンしながらギターを演奏している。キーボードのブリッジパートもスゴかった。。ヘンリク・クリンゲンベリは前任者ミッコ・ハルキンと全く劣らぬ演奏を聴かせてくれるので安心だ。 6曲目でやっとヒートダウン。演奏されたのは、"Broken"。しかし、私の位置からだとキーボーディスト見えない。。こういう静かな曲はトニーの喉を休めるのにいいのかも。ライブで音を取るのは難しそうな曲なのに普通にこなしていたSONATA 。やはり彼らはすごいのかもしれない。。 トニーも喉を休めたので7曲目はハード&ヘヴィなナンバー、"8th Commandment"で攻めてくる。オープニング、トニーが何故か口伴奏してたので、ひょっとしてギターのトラブルだったのかなぁ。この曲ではヤニがフラッシーなソロを披露した。ヘンリクのショルダーキーボードもなんとか見えた。カッコいい!! 8曲目はニューアルバムからの"Shamandalie"だ。トニーのヴォーカルは相変わらず力強くて伸びやかだ。サビではトニーの呼びかけで観客の皆が腕を左右に振った。少し和みムードが入った曲だ。静かな滑り出しだったが、ラストはドラムスで派手に締め括られる。 "Kingdom for a Heart"では、客席のライトも点きやたら明るくなった。お陰でメモが取り易かった〜。会場が明るくなるとミュージシャンとより親近感が増すような気がするのは私だけだろうか。 10曲目"Replica"は1stのバラード曲。ステージ向かって左のアンプの前に座り、ギターをつま弾くヤニ。トニーの声もアルバムそのままに感情豊かで胸を締め付ける。。 そして、次の曲は私の大、大、大好きな"My Land"!! もう、(キャーー!!)って狂気乱舞、超興奮状態の私。オープニングの「ウォーウォーウォー」のところから、ラストまでこぶしを突き上げ叫びまくり。あーっ、スッキリした(笑) 自分の一番好きな曲をライブで演奏してくれた喜びって何にも変えられないと思いませんか? "My Land" のラストはアレンジが施されていてトニーのヴォーカルとピアノで大人しく終わるかと見せかけ、最後はハードになっていた。 この曲、実はライブではかなり定番ナンバーらしい。また観にこなくっちゃ。 12曲目は"Black Sheep"。ヤニのソロ時にはトニーが寄りそう場面も見られたりもした。 曲の後、メンバーが舞台を去ったので、当然客席からコールが巻き起こる。 ほどなくヤニ登場。彼1人だ。ヤニのソロタイムらしい。"My Selene"風のメロディアスな曲を演奏しはじめる彼。打ち込みドラムの音も聞こえてくる。ヤニが引っ込むと、キーボードのヘンリクが登場した。最後は2人一緒に演奏を始める。キーボードとギターの競演っていうのもなかなかいいものだと思う。彼らの曲自体考えればそうなんだけど。 13曲目は"San Sebastian"。この曲がどうやら本編ラスト。私は心密かに"My Selene"を期待していたので、ハッキリいってがっかりした。SONATAファンが最も求めている曲というのはわかっているが。。周りのファンは皆喜んでいる。やっぱりこれが彼らのアンセムなのだ。 サビではまたしても「オーオーオーオー」コールが巻き起こり、トニーの「ドウモアリガトウオオサカ」の言葉もあり、怒涛の本編は終了した。 アンコールを求め続ける観客。"My Selene"を演奏してくれるのかなぁと淡い期待を抱く私。 トニー登場。右側の観客に「ジリリリ〜ン、ジリリリ〜ン」とベルの音を出すように指示し、左の観客には「もしも〜し」と言うように指示する。 3回くらいそれを行い、演奏されたのは3ndアルバムの曲"Gravenimage"。(私は"The End of This Chapter"が演奏されたと思ってたのだけど。真相はいかに?) ギターソロはブルージーな感じだった。 いよいよラストに近づいてきたアンコール2曲目、"Don't Say A Word"。シンフォニックな曲はライブではスケール感が増して会場中に降り注いでくるのが心地よい。 今夜のラストナンバーは"The Cage"。彼らの代表曲で疾走しまくりのナンバー。彼らの疾走感はライブでより加速するのだ。 あーあ、結局"My Selene"聴けなかったよヨー、とがっくりきたけど、もう最後だと思い力を振り絞ってこぶしを突き上げ頑張った(笑) ラストはドラムの演奏に合わせてメンバーがジャンプしたりして終わった。この曲にも"Vodka"ってちゃんと名前がついていた。(でもこれ酒の名前じゃん。)ドラムスのトニーはスティックを5本も観客席に投げ込んでいた。太っ腹だな〜。演奏が終わり、エンディングは5人肩を組んで並び、寄せては返す波のように前後に走りながら体を後へ引いたり前へ仰け反らせたり。最後まで楽しいムードだった。 楽しそうな彼らを見ていると、彼らは本当にチームワークのよいバンドだと感じられた。 IRON MAIDEN FESTIVALから1年。SONATA ARCTICA の単独ライブが見れて本当に良かったと思う。 久しぶりに完全燃焼できたライブに、私は心の底から満足した気分で会場を後にした。
S E T L I S T♪
〜INTRO〜 01. MISPLACED 02. BLINDED NO MORE 03. FULL MOON 04. WHITE PEARL, BLACK OCEAN'S 05. VICTORIA'S SECRET 06. BROKEN 07. 8TH COMMANDMENT 08. SHAMANDALE 09. KINGDOM FOR A HEART 10. REPLICA 11. MY LAND 12. BLACK SHEEP 〜GUITAR SOLO〜KEY SOLO 13. SAN SEBASTIAN 〜ENCOLE〜 14. GRAVENIMAGE 15. DON'T SAY A WORD 16. THE CAGE 17. VODKA 2005年03月26日作成 |